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型想い三年

一期一会を大切に

発表

2次選考で記憶に残っているのは、小論文を書いているときだ。

「雨音」について思うことを自由な発想で100字以内で書くという問題で、時間は10分。

私は雨が好きではない。気分が落ち込むからだ。力強い雨音は、台風がやってきたのかもしれない。気象警報が出ると、学校は休みになってしまう。私は学校が好きだ。毎朝学校で、「おはよう」と言えることが楽しみだ。

おはようという言葉が好きすぎて、いろんな人におはようって言うし、ひとりのときだっておはようって言いたくなって枕に顔をうずめておはようって言っちゃうし、好きな言葉とかそういうテーマで問題出たら絶対書きたいと思ってた。だからおはようという文言を書けてとってもよかった。

面接では、あまり技術的な質問が来なかった。学校の話とか、どうして2年から今の学校に転学したのですかだとか、将来のスマートフォンってどうなると思いますかとか、そんな質問もあった。インターネットの情報だと、圧迫面接だとか言われてて、自分の面接は全然そんなことなくて、インターネットの情報ってあてにならないなと思った。あまりよくなかったと思うのは、入学後に自分はこうしたいというビジョンをはっきり伝えることができなくて、今考えてみればそれが選考に大きく影響したのではないかと思ってる。みんな熱意のある人たちばかりだから、自分もそれに負けないくらい入ってからやりたいことがあったけど、言葉不足だったりして、ここしかないという思いを伝えきれなかった。あんなに意表をつく質問をされる場面はそうそうないから、あの時の30分程度の時間は人生で貴重な経験になるんじゃないかと思う。

結果は不合格だった。不合格というそこそこ大きい文字の下には "今後ともそれぞれの目標に向かって更に一層の研鑚を重ね、日々精励されるよう期待します。" と書いてあった。Webサイトにログインして結果が出るようになっているから、1次選考で合格が出るときもあまりうれしさとかなくて、それゆえ今日合否通知を見ても特に悲しいとかは思えなかった。7月から準備してきて、ようやく結果がわかったから安心した。

大学、いっぱいありすぎて迷うし、入って後悔するようだと4年間楽しくないし自分のためにもならないから、よく考えて決めないといけない。受験した大学は良い意味で大学っぽくないから、そこに通っている自分の姿を想像するとうまくやっていけそうと思って出願した。多額の借金を負ってまで行きたいと思えるのはそこだけで、他の大学のオープンキャンパスに行っても魅力は伝わってこなかった。

ふと振り返ってみると、9月末にあった文化祭のために9月中はほぼ文化祭の準備で朝の7時半から夜の9時まで学校にいたし、面接のあった日の一昨日まで3日間修学旅行に行ってたりもした。ここ最近いろいろありすぎて、学校も楽しんで面接も楽しんだ。ここ2週間は濃密な日々を過ごした。後悔したという思いはない。

人生でここまで緊張する時間はそうそうないし、これから何があってもうまくやっていけそうな気がする。次に不合格をもらうときには、勇気を出して自分の気持ちを直接言って、その人の言葉で不合格を言い渡されてみたいかな。そしたら初めて悲しいと感じるかもしれない。けれども、それはきっと受験に合格するよりもずっと嬉しいはずだ。まずは声をかけてみることから始めないと。