かた想い三年

一期一会を大切に

セキュリティ関係の会社で働く男で、恨みでも買われているのか知らないけど何者かにより追われる話を見た。

海外逃亡を企てていて、アメリカで怪しい案件を受注しまくり当面それでしのぐ計画だ。決行日の今日、空港に向かうまでの間に時間稼ぎをしなければならない。 まもなく家にやってくる、時間がないという時に、自宅にて自分のPCを操作しクラウドストレージにある家族の写真や自分が特定される情報を極力同期しないようにした。時間がなかったので抹消まではしていない。

時間がない。全速力で走る。家の前でタクシーを拾ってそのまま空港まで行く計画だ。大きな通りに出たところタクシーをすぐに見つけることができた。

「羽田空港まで。急いで。」

ここまでは計画通りだった。だがあることに気づく。持っている金では到底空港までのタクシー代を払えないのだ。

「手持ちの金が足りないんだ。空港に着いてから金を降ろしてもいいか?」

「いいですよ」

ほっとした。こんなところで計画がだめになったとしたら殺されるかもしれない。逃げなければ。

空港に着くまでの間、家に置いたPCが操作されていることを知る。パスワードがクラックされ始めている。パスワードマネージャで管理していたおかげでなかなかクラックされない。パスワードマネージャのマスターパスワードの解析を試みている。まだ時間稼ぎはできるようだ。

休む間もなくタクシーは空港に着く。支払いを済ませ、急いで搭乗手続きを済ませる。エレベーターのドアが閉まりかけた直前、やつの一味が現れた。まさかこんなところにまでいるとは。全速力で閉まりかけたドアに突っ込む。どうやら乗れたようだ。

この辺で目が覚めた。夢なので矛盾点ありまくりだけど、久しぶりに長い夢を見た感じだった。夢を見るとたいてい追われる夢ばかりなのはなにか心に問題でもあるのだろうか…